今週のコレクション日記

今週のコレクション日記

縄文土器が、戻ってきた。

数ヶ月前、手元の縄文土器が割れました。

部屋で突然、パカっと。湿度が高い時期で、おそらく以前に修復されていた部分が、湿気で動いたのだと思います。

すぐに購入したお店「去来」に連絡して、国宝クラスの修復を手がける職人さんのところに出してもらいました。

今週、戻ってきました。

どこで割れていたか、わからない

箱を開けたとき、しばらく眺めていました。

割れていた箇所が、どこかわからない。継ぎ目も、色の違いも、段差も、何もない。

修復というのは、新しくすることではありません。あったものを、あった状態に戻すことです。国宝クラスの修復師が手がけるというのは、文化財の修復と同じ基準で仕事をするということ。修復跡がわからない、というのはその基準の話です。

縄文土器という存在

縄文土器は出土品です。発掘されたもの、あるいは破片をつなぎ合わせたものが流通しています。

状態はさまざまで、完形品は少なく、割れや欠けがあるものが多い。それでも流通しているのは、造形や文様そのものに価値があるからです。縄文時代の土器は実用品でありながら、装飾に明らかな力が入っている。その痕跡が今も残っています。

保管環境も、保有の一部です。湿度の管理を怠ると、今回のように割れることがある。修復を経て、保管の基準を見直すきっかけにもなりました。

コレクションとして持つ意味

高校生のとき、祖父からロレックスのオイスターパーペチュアルデイトをもらった。特別高価なものではなかったけれど、ずっと手放さなかった。売ろうと思ったことも、正直ある。でも手放せなかった。好きだったから。

部屋で突然割れたとき、手放そうとは思いませんでした。修復に出そう、と思いました。その判断が自然に出てきたことが、自分でも少し意外でした。好きだから持っている、ということだと思います。

修復に出す、数ヶ月待つ、戻ってくる。この時間も含めて、保有の一部だと思っています。

今週のもう一つの話

テレホンカードも、また少し買い増しました。こちらは引き続き観察中です。

今週の記事を振り返って

今週は以下のテーマで書きました。

  • 月曜(ファッション):ヴィンテージアニメTシャツ深掘り
  • 火曜(時計/ジュエリー):【ロレックス サブマリーナ 年代別シリーズ】第3回
  • 水曜(アート):奈良美智さんの絵を、僕たちはなぜ忘れられないのか
  • 木曜(インテリア):ジャン・プルーヴェ——アントニーチェアと来歴の読み方
  • 金曜(ホビー):NARUTO——海外が先に気づいた、初版の価値

気になった記事があれば、週末に読み返してみてください。来週も月曜から続きます。

大城崇聡|Collection Bank代表取締役 ノスタルジーコレクションクラブ主宰

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