ワールドカップの時期になると、生活のリズムが少し狂います。夜中に試合を観て、そのまま余韻でうろうろしてしまう。サッカーのことが頭の片隅にずっとある一週間でした。たぶん、似たような人は多いと思います。
そんな週だったので、というわけでもないのですが、今週手元に増えたのは、ユニフォームが一着と、テレカが何枚かでした。順番に書きます。
ウェストハムのユニフォーム、一着
ひとつは、ウェストハム・ユナイテッドのユニフォームです。99/00シーズンの、FILA製のホームユニフォーム。胸にはドクターマーチンのロゴが入っています。あのクラレット&ブルーに、ブーツブランドの名前が乗っているやつです。
サッカーのユニフォームは、強いチームの華やかな一着より、こういう「その時代にしか存在しなかった組み合わせ」に惹かれます。ブーツのブランドが、フットボールクラブの胸に入っている。今の感覚だと不思議ですが、当時はそれが普通でした。組み合わせそのものが、ひとつの時代の記録になっている。そういうものを手元に置いておきたくなります。
値段の話はあまりしませんが、この手のヴィンテージユニフォームは、確認できる範囲では、状態と年代で個人間売買での成立価格がかなり振れます。きれいな一着が安く出ていたら、それは出会いです。今回は、そういう出会いでした。
攻殻機動隊とエヴァのテレカ
もうひとつは、テレホンカードです。攻殻機動隊を4枚、新世紀エヴァンゲリオンを5枚。
攻殻のほうは、士郎正宗さんの絵柄のものを中心に、草薙素子のカードも入りました。エヴァは、綾波レイ、アスカ、それに初号機。なかにはUCCの缶コーヒーの販促で配られた一枚もあって、「人類補缶計画」ともじってあるのが当時らしくて、思わず笑ってしまいました。どれも50度数、全部未使用です。
これについては、明日の音声でもう少し話そうと思っているので、今日は軽く触れるだけにします。ただ、ひとつだけ。攻殻もエヴァも、突き詰めれば「個の身体や意識が、もっと大きなものに溶けていく」話です。その物語を、よりによって「物理的なテレカ」という形で何枚も持っている。この週に、というのが自分でも少し可笑しかったです。理由は、このあと書きます。
今週、いちばん頭にあったこと
正直に言うと、今週いちばん頭を占めていたのは、この2点のことではありませんでした。
もっと大きな、資産そのものの置き場所の話です。お金はあるのに、その置き場所がどこか落ち着かない。銀行も、市場も、システムも、なんとなく不安。そういう感覚が、前より強くなってきている気がしています。AIが進んで、悪意のある攻撃の精度も上がっている。データとして存在する資産ほど、その影響を受けやすい。
だから、手元に形のあるものを持っておくことの意味を、あらためて考えていました。あのテレカを手にしたとき妙にしっくりきたのも、たぶんそこと繋がっています。
その話を、一本の記事にまとめました。今週のいちばんの主題は、こちらです。
▶︎ 20世紀は不動産が金融化した。21世紀は、モノが金融化する。
ウェストハムのユニフォームも、テレカの一枚一枚も、結局は同じことなんだと思います。好きだから手元に置く。そして気づくと、それが資産の形をしている。
今週、観察したこと: 自分が今週手にしたものを、値段ではなく「手放せるかどうか」で見直してみる。手放せないなら、それはもう、立派なコレクションです。













